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兵庫県加東市立中学校であったいじめを巡る調査報告書について説明する第三者委員会のメンバー=2025年8月29日午後5時2分、加東市役所、大久保直樹撮影

 兵庫県加東市立中学校で2021年、当時1年の女子生徒がほかの生徒からいじめを受けていた問題で、市教育委員会が設置した第三者委員会が29日、いじめが原因で不登校になったとする報告書を公表した。市教委は22年に「いじめ重大事態」と認定して調査委員会を設置したが、女子生徒側が必要な情報提供がなかったなどとして再調査を要望。第三者委が改めて調査していた。

 報告書などによると、女子生徒は中学1年だった21年、2学期ごろから体調の問題で部活動を休むようになった。ほかの部員から「ただのさぼりやん」などとしつこく声をかけられたほか、廊下などで複数の部員から視線を向けられたり、小声で何かを言われたりした。女子生徒は孤立感を覚えるようになり、翌22年1月から不登校になったという。

 藤原路寛教育長はこの日、第三者委員長の瀬川嘉章弁護士から報告書を受け取った。「報告書を精査して、今後のいじめ防止に役立てたい」と話した。

 女子生徒側代理人の野口善國弁護士は報道陣の取材に応じ、女子生徒の現状について説明。高校へ進学した今でも当時のことを思い出すと精神的に不安定になることがあり、通院を余儀なくされているという。「学校の生徒や教師を含め、精神的いじめについて理解してほしい」と述べ、報告書に示された再発防止策に取り組むよう、市や市教委に求めた。

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