中朝国境にかかる「中朝友誼橋」を北朝鮮側から丹東側に渡るバス=2025年8月1日午前、中国遼寧省丹東

 コロナ禍で低調になっていた中国と北朝鮮の間の経済交流が再び活発になっている。ただ、北朝鮮がウクライナ情勢をめぐりロシアとの連携を深める中で、中国は北朝鮮と一定の距離感を保つとみられる。

 8月1日朝。中朝国境の鴨緑江にかかる「中朝友誼(ゆうぎ)橋」を渡り、8台の大型バスが北朝鮮側から中国遼寧省丹東に入ってきた。車窓は黒く曇り中の様子は見えにくかったが、座席にずらりと人が座っているのが見えたバスもあった。

中朝国境にかかる「中朝友誼橋」を渡って北朝鮮側から丹東の税関施設前に到着したバス。施設の係員とみられる女性らがバスに乗り込み、書類に書き込むなどの作業をしていた=2025年8月1日午前、中国遼寧省丹東

 バスは中国側の税関施設へと向かい、そのうち1台は施設から出て後に約15キロ離れた工場地帯へ。漢字とハングル両方で書かれた看板が掲げられた会社の敷地へと入っていった。

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