北九州市は来年1月20日から、週休3日が可能になるフレックスタイム制を試行する。市によると、毎週、週休3日にできる制度は政令指定市では初めてという。
市給与課によると、市職員の勤務時間は基本、平日の午前8時半~午後5時15分だが、勤務時間の枠を平日の午前7時~午後8時に拡大。4週間の総労働時間(155時間)を枠内に振り分けられるようにし、平日の勤務時間を長くすれば週あたり1日を限度に平日を週休日にできる。ただし、勤務日の午前10時~午後3時は必ず勤務する時間帯(コアタイム)とする。希望者は事前に所属長に申請し、承認を受ける。交代制勤務の職員や会計年度任用職員らは対象外。当面は「試行」と位置づけ、市民対応窓口のある区役所などでも続けられるか課題を探るとしている。
武内和久市長は25日、定例記者会見で「職員から育児や介護などのライフスタイルに合った働き方をしたい。リスキリング(学び直し)や余暇の時間を確保したいという声があった」と説明。この日から「ノーネクタイ、ノージャケット」など職員の服装の軽装化を通年で可能にしたことも明らかにし、「働き方をデザインできる北九州市役所の取り組みを進め、『働きやすい市役所』『選ばれる市役所』をめざす」と語った。