3日に北京で開かれた抗日戦争(日中戦争)の勝利から80年を記念する記念式典は、多くの中国国民が注目した。中国のSNS上には、自国の軍事力を誇るコメントが相次いだ。
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テレビ中継で動作のそろった儀仗(ぎじょう)隊の姿などが映し出されると、SNS上では「感動して涙が出る」「中国に生まれてよかった」などと称賛するコメントがあふれた。
また、最新の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる「東風(DF)61」など、最新軍事装備の登場への関心も高かった。SNS上には、「軍迷変軍盲」という言葉が拡散。軍事マニアも最新装備の知識が追いつかず「軍事の素人」になってしまうという意味で使われていた。
戦略ミサイル部隊が登場した際、中継のナレーションが「ミサイルの攻撃範囲は、全世界を覆う」と紹介。SNS上は「究極の安全感」「想像より中国は強くなった」などとの反応があった。
一方で、「本当の平和と安全は、強大な軍事力に頼るだけでなく、各国間の相互の尊重と理解がより必要だ」などといった冷静な意見も見られた。
式典に参列した各国首脳に関する投稿もあった。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が習近平(シーチンピン)国家主席の隣に座る姿などについて、中国が北朝鮮に対し「メンツをたてた」「いい待遇を与えている」といった評価をする人もいた。
習主席を中心に、両隣に金氏とロシアのプーチン大統領が並ぶ場面が報道されると、「すがすがしい絵だ」などというコメントがついた。
このほか、「今日の午前中の仕事は、式典を見ることだ」と投稿する人もいた。式典の中継を職場の全員で見るように通知した会社もあったようだ。