Smiley face
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東京都内で行われた日本オリンピック委員会(JOC)のシンボルアスリート認定式に出席し、笑顔を浮かべながら話をする陸上女子やり投げの北口榛花=2025年4月21日、遠田寛生撮影
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 日本オリンピック委員会(JOC)は21日、「シンボルアスリート」の認定式を東京都内で開き、柔道の阿部一二三、詩きょうだい(ともにパーク24)ら10人を選んだ。初選出は、陸上女子やり投げの北口榛花(JAL)、フィギュアスケート女子の坂本花織(シスメックス)、レスリング女子の藤波朱理(日体大)の3人。

  • 北口榛花が「金」の先にめざすもの 女子やり投げの「現実」への挑戦

 シンボルアスリートは、JOCが高い競技力や人間力、社会に影響力を持つ日本を代表する存在として選ぶ。今回選ばれたアスリートの任期は2028年までで、選手たちはJOCに肖像権を預けてマーケティングに協力することで報酬を得られる。

 23年の陸上世界選手権ブダペスト大会、24年パリ五輪で金メダルを獲得した北口は、9月の世界選手権東京大会に向けた調整は順調と報告。壇上ではさらなる競技振興にも取り組みたいとし、「物を投げる(動作の種目を体験する)機会が減っている子どもたちがいる中で、そういうチャンスを与えることができたらいい」と語った。

 認定式では複数のシンボルアスリートが、若手アスリートの質問に答えるトークセッションもあった。ノルディックスキー複合男子の渡部暁斗(北野建設)は、「プラスマイナスゼロ理論」という持論を展開した。

 普段の生活で自身にとって悪いことや嫌なことが続いても、プラスの流れが返ってくるいい兆候だととらえていると説明。「自分が(力を)発揮したい時にいい流れができるし、そう意識するだけで気持ちも楽になる」とアドバイスを送っていた。

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 25~28年シンボルアスリート認定選手

 北口榛花

 渡部暁斗

 橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ=体操)

 坂本花織

 藤波朱理

 見延和靖(ネクサス=フェンシング)

 阿部一二三、阿部詩

 上野由岐子(ビックカメラ高崎=ソフトボール)

 高木美帆(TOKIOインカラミ=スピードスケート)

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