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「奥智」の商品名とラベルをデザインした大学院の河崎聖也さん(左)と宝金清博総長(中央)。来年の新酒「北の閃(きらめ)き」をデザインした薬学部5年の野村郁子さん=札幌市

 【北海道】北大の農場で収穫された米を原料に作られた日本酒が24日に発売される。北大と「千歳鶴」のブランドで知られる日本清酒(札幌市)が共同開発した。来年に創基150周年を迎える大学の記念事業を「祝い酒」で盛り上げる。

 発売されるのは、純米酒「奥智(おくち)」。大学で収穫した米を使って日本酒を造りたいと、技術職員が昨年から酒米「彗星(すいせい)」を試験栽培。新たな商品作りを模索していた日本清酒とコラボすることになった。彗星と新十津川町産の「きたしずく」を半々にブレンドして奥智が誕生した。

 ネーミングとラベルのデザインは学生から公募。選ばれた大学院修士2年の河崎聖也さん(25)は「校章のエンレイソウの花言葉である『奥ゆかしさ』と『叡智(えいち)』を合わせて命名しました」。エンレイソウをかたどった星座を描いたラベルも印象的だ。

 日本清酒の川村哲夫社長は「味は淡麗辛口で、冷やかぬる燗(かん)がおいしい。どんな料理にも合うと思います」。新年度からは米作りから醸造まで学生が携わり、100%北大農場産の米で新たな酒を造るという。

 今回の販売は限定1800本。720ミリリットルで2650円(税別)。北大生協やセイコーマート北大店、千歳鶴酒ミュージアムなどで購入できる。商品に関する問い合わせは、日本清酒(011・221・7012)へ。

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