北方領土の元島民らが船の上で先祖を供養する「洋上慰霊」が20日、始まった。元島民やその親族、同行する行政関係者ら計72人が「えとぴりか」に乗船。午前中に根室市の根室港から沖合へ向けて出航した。
ロシアによるウクライナ侵略の影響で日ロ関係が悪化し、北方墓参や自由訪問などの事業は再開の見通しが立たない状況が続いている。こうした中、沖合から先祖の霊を慰めたいという元島民らの思いを受け、道と北方領土問題対策協会(北対協)、千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)が共催した。
20日の洋上慰霊は日帰りコース。第2回(25~26日)と第6回(8月16~17日)の洋上慰霊は1泊2日の航海が予定されている。8月下旬までに計7回の実施を計画している。