韓国軍合同参謀本部は9日、北朝鮮が対韓国向けに南北の軍事境界線付近に設置していた拡声機の撤去を始めたと発表した。韓国軍が今月に入り北朝鮮向けの宣伝放送のための拡声機を撤去したことに呼応する措置の可能性がある。
合同参謀本部によると、北朝鮮は同日午前から、前線の一部地域で拡声機の撤去活動を始めたという。
南北関係の改善を目指す李在明(イジェミョン)政権は、前政権が再開した拡声機による宣伝放送を6月中旬に中止。北朝鮮側もその後、不快な音で対抗する「騒音放送」をやめていた。韓国軍はさらに今月4日から拡声機自体の撤去を始め、聯合ニュースによると5日時点で20基あまりをすべて撤去し終えていた。