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2024年6月28日、朝鮮労働党中央委員会総会で発言する金正恩総書記。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信

 韓国軍合同参謀本部は1日朝、北朝鮮が北東の方向に向けて弾道ミサイル2発を発射したと発表した。うち1発は短距離弾道ミサイルだという。米韓で詳細の分析を進めている。

 韓国軍によると、ミサイルは1日午前5時5分ごろと同5時15分ごろ、北朝鮮南西部の黄海南道長淵(チャンヨン)付近から北東の方向に発射された。

 1発目は短距離弾道ミサイルで飛行距離は約600キロだった。2発目は約120キロ飛行したとしている。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は6月26日以来。この発射について北朝鮮側は、複数の弾頭を搭載する多弾頭化に向けた試験で「成功した」と主張したが、韓国軍は「失敗」との見方を示していた。

 また、北朝鮮は6月30日に外務省対外政策室の声明を通じ、日米韓が同27~29日に実施した海上と空域、サイバー空間にまたがる新たな共同訓練「フリーダムエッジ」を「挑発的な軍事示威行為で、致命的な結果を招く」などと批判。韓国軍などはさらなるミサイル発射がありうるとみて警戒を強めていた。

 一方で、北朝鮮では6月28日から、朝鮮労働党の重要な政策を議論する中央委員会総会が開かれている。朝鮮中央通信によると、29日には金正恩(キムジョンウン)総書記が「重要演説」を行ったといい、核・ミサイル開発や安全保障政策への言及が注目されている。(ソウル=稲田清英)

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