ウクライナ軍参謀本部元報道官のブラディスラウ・セレズニコウ氏=2024年2月4日、キーウ、藤原学思撮影

 ロシア南西部クルスク州に派遣されている北朝鮮兵が、さらに追加される可能性が出てきた。北朝鮮兵の参戦は、ウクライナ軍にとってどのような意味を持つのか。ブラディスラウ・セレズニコウ予備大佐(ウクライナ軍参謀本部元報道官)に話を聞いた。

  • 「北朝鮮兵、ロシアに2千~3千人増派」 ゼレンスキー大統領が指摘

軽視できぬ「北朝鮮兵の有用性」

 北朝鮮兵を過小評価してはならない。よく訓練され、高い士気を保ち、現代の戦争にすばやく適応するとなれば、ウクライナにとって脅威だ。大きな危険を冒すことをいとわず、協調性もあるようだ。

 北朝鮮兵の多数が死傷しているのは、ロシア軍の幹部らが、民間軍事会社ワグネルのメンバーや刑務所の元収容者らをそうしたように、陣地を得るための人海戦術の「捨て石」として使っているからだ。

 ドローン(無人機)の対応に…

共有
Exit mobile version