ウクライナへの侵攻を続けるロシアが発射した北朝鮮製ミサイルの部品に、日本の大手メーカーの「偽物」が使われていた可能性が高いことが、朝日新聞の取材でわかった。この「日本製」だけでなく、複数の欧州メーカーの模倣品も使われていた。専門家は、これらの模倣品がロシアが撃ち込むミサイルの精度の低さにも影響している可能性を指摘する。
当該のミサイルは今年1月、ロシア軍の激しい攻撃にさらされるウクライナ北東部ハルキウ州で回収された。
ウクライナ政府は英調査団体「紛争兵器研究所」(CAR)の協力を得て、現場に残る290余りの部品を分析。CARは報告書で、ミサイルを北朝鮮製と断定し、短距離弾道ミサイル「KN24」または「KN23」だとしている。
記者は3月中旬、ウクライナ国防省が保管する北朝鮮製とされるミサイルの残骸の取材を許可された。
「JAPAN」。ミサイル下…