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握手を交わす北海の平川敦監督と、東海大熊本星翔の野仲義高監督(左)=2025年8月4日、阪神甲子園球場、朽木誠一郎撮影
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 第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)第6日の第2試合で対戦が予定されている北海(南北海道)の平川敦監督(54)と、東海大熊本星翔(熊本)の野仲義高監督(44)に、意気込みを聞いた。

――相手チームの印象は

 平川 水野右京投手(3年)を中心とした守りのチーム。失策も少なく、きちんとした野球をされる印象だ。

 野仲 南北海道大会の戦い方を見て、投手の起用や打線の組み替えなどに平川監督の経験の豊富さが見られ、堅実な野球をする印象がある。

――相手チームで警戒する選手は

 平川 水野投手中心にしっかり投げて守っている。またバランスよい打線で、先頭打者の福島陽奈汰選手(2年)が出塁して2番が送り、3、4、5番の主軸で点を取るという理想的な戦い方ができるチーム。1、2番の出塁を何とか抑えたい。

 野仲 打線は堅実で選球眼がよく、しっかりと役割を果たしながらチャンスに強く振っていく攻撃をされる。とくに決勝で本塁打を放った左打者の佐竹徠都選手(2年)に対して、うちの右投げの水野の球が甘く入らないように注意したい。

――どんな試合展開に持ち込みたいか

 平川 うちはやはり投手を中心とした守りが身上のチームなので、立ち上がりを含めた試合前半をしっかりと抑えて、数少ないチャンスで点数を取っていければと思う。

 野仲 うちも投手を中心にゲームの入りを大事にして、攻撃では出塁した走者を確実に進めて点に結びつけたい。

――自チームでカギとなる選手は

 平川 うちはもう投手だ。浅水結翔(3年)中心に、最少失点に抑えられる起用をしていきたい。

 野仲 地方大会では水野が多く投げたが、甲子園では4人の投手をフルに使って、継投で最少失点で切り抜けたい。

――勝敗のポイントは

 平川 似たようなチームだと思うので、お互いに投手の立ち上がりと四球、失策による失点がゲームの流れを決めるだろう。注意したい。

野仲 取れるアウトを野手が落ち着いてしっかりと取っていくこと。それができて攻撃につながる。

――試合への意気込みを

 平川 後半の1回戦なので、もう一度きちんと体調を調整し、ベストのコンディションで試合に挑みたい。

 野仲 地方大会と同様に、基本を忠実にできるように準備して当日を迎えたい。

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