攻める 「コープさっぽろ」:1
北海道で消費生活協同組合の「コープさっぽろ」が成長を続けている。組合への加入世帯数は北海道全体の7割を超え、食品宅配は約6軒に1軒が利用する。支持を広げている理由は何なのか。
その強さを支えるある施設を訪ねた。札幌市から車で30分。江別市にあるコープの物流倉庫だ。
ジャングルジムのように立体格子状に積み上げられたコンテナ群の上を、70台の赤い箱形ロボットが滑るように走り回る。指定された商品の入ったコンテナを引き上げ、従業員の手元に届けた。
約47万世帯の注文商品を自動でピッキング(仕分け)する巨大システムだ。従業員が棚にある商品を探して歩き回る必要がなく、省スペースで多様な商品を保管できる利点があるという。
コープさっぽろは2018年…