紫に咲きそろったラベンダーの花を目当てに、多くの観光客が訪れた=2025年7月7日午後3時4分、札幌市中央区の幌見峠、太田悠斗撮影

 気象庁と環境省は7日、網走、北見、紋別、十勝地方に「熱中症警戒アラート」を発表した。北海道内では今年初。2021年に道内で同アラートの発信を始めて以来、最も早い発表という。

 札幌管区気象台によると、この暑さはチベット高気圧の影響であたたまった空気が、偏西風の蛇行により道内に流れ込んでいることが原因だという。7日午後3時時点、道内174の観測地点のうち17地点で35度以上の猛暑日を記録。最高気温は帯広で36.8度、置戸町境野で36.4度、池田町池田で36.3度などだった。

 暑さは1カ月以上続く見込みで、気象台は「特に冷房のない場所では換気や水分補給などの対策を」と熱中症への警戒を呼びかけている。

 札幌市中央区の幌見峠にあるラベンダー畑ではこの日、薄着姿の観光客でにぎわっていた。暑気払いに来たという坂本富士子さん(92)は、娘に差してもらった日傘の下で笑顔。「風が涼しくて、暑い日でも心がさわやか」

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