1960年代末の学生運動の一環として札幌市の北海道大で起きた「北大闘争」(北大紛争)。全学共闘会議(全共闘)などの運動に参加した学生らが7月末、当時を振り返る文集「極北の全共闘―あの時代と私たちの55年―」を出版した。
北大では69年4月10日、入学式に反対する学生らが会場の体育館を占拠したことがきっかけで、大学側と一部学生らが対立。学生らは夏から秋にかけて大学校舎をバリケードで封鎖して立てこもった。大学側は警察の機動隊を導入し、11月8日に封鎖を解除した。
当時、大学本部から排除され逮捕された学生5人の1人で、現在は名古屋市にあるNPO法人理事長の杉戸孝さん(75)らが「北大闘争の記憶を残したい」と寄稿を呼びかけた。
道内各地の大学での学生運動…