新幹線の改札を通って北陸電力本店へ向かう長崎杏鈴さん(中央)=2025年2月26日午前8時12分、JR富山駅、朝倉義統撮影

 10年前の北陸新幹線の金沢開業と、1年前の敦賀延伸は、北陸に拠点がある企業の従業員の働き方にも影響を与えた。いまや新幹線は、通勤・通学の足としても北陸3県をつないでいる。

 2月26日朝、富山から金沢を経由して敦賀へ向かう北陸新幹線つるぎの自由席は、3列席の真ん中を除き、乗客で埋まっていた。

 午前6~7時台、観光客よりも目立つのが、仕事着の通勤客だ。男性会社員(54)は「昨年7月の人事異動で、富山から福井の芦原温泉駅まで通勤しています」と話した。

 北陸3県がビジネス圏の北陸電力(富山市牛島町)。従業員数は北陸電力送配電と合わせて約5500人いる。このうち約240人が新幹線を使って通勤しているという。

 JR富山駅から徒歩数分の北陸電力本店ビルには約1100人が働く。2020年入社で地域共創部の長崎杏鈴(ありん)さん(23)もその一人。石川県小松市に自宅があり、入社時は車で小松支店に通っていた。

 その後、23年7月に富山の…

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