北陸新幹線延伸の3ルート

 北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪の延伸計画で、ルートを議論する与党整備委員会の委員長を務める西田昌司参院議員(京都選挙区)は30日、朝日新聞の取材に対し、2017年に決定した「小浜・京都ルート」が妥当かどうか再検証する考えを示した。与党内の調整を始めたという。

 北陸新幹線は金沢―敦賀が24年に開業し、敦賀から先が今後建設される。政府・与党は17年、福井県小浜市を経る「小浜・京都ルート」、敦賀から滋賀県米原市に向かって東海道新幹線につなぐ「米原ルート」、京都府舞鶴市を経る「舞鶴ルート」から「小浜・京都ルート」に決めた。すでに環境影響評価手続きが進んでいる。

 西田氏によると、「小浜・京都ルート」「米原ルート」「舞鶴ルート」の費用対効果などを改めて比較し、どのルートがいいのか検証する方針。西田氏は「小浜・京都ルート」が現在も優位性があるとの認識を示しつつ、比較検討の結果、「仮に米原(ルート)の優位性が高いとされた場合には、米原に賛同する」と説明した。

 西田氏はこれまでルート再考に否定的だったが、今月にあった参院選の結果などを受けて方針転換した。「小浜・京都ルート」については、財政負担や京都市街地に大深度トンネルを掘ることに京都府内から懸念の声が上がり、ルートの是非が参院選京都選挙区(改選数2)の争点の一つになった。

 「米原ルート」の再考を主張…

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