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京都府

 北陸新幹線の敦賀(福井)―新大阪間の延伸計画について、京都府議会は30日、現行の小浜・京都ルートの地元への丁寧な説明などを国に求める決議案を賛成多数で可決した。小浜・京都ルート以外の検討や延伸そのものの中止を求める決議案は否決された。

 可決された決議案は、北陸新幹線の国策としての意義は認めるとしつつ、「府民の理解と納得や、関係市町の協力を得ることが不可欠」と指摘。地下水などの様々な施工上の課題について十分な時間を確保したうえで検討し、科学的根拠に基づき慎重かつ丁寧な説明などを求めるとした。

 一方、舞鶴市議会では30日、府北部を経由するルートを再考するよう求める決議案が賛成多数で可決された。再考を求める理由として、地下水への影響や事業費の高騰など「ルート決定当時に比べ前提条件に大幅な変更が生じた」ことを挙げている。

 綾部市議会では27日にルートの再検討を「強く求める」とする意見書案が賛成多数で可決された。現行ルートでは様々な不安要素が払拭(ふっしょく)されていないとしている。

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