岐阜県の下呂市立金山病院(50床)に務める60代の男性医師が今年2月、派遣先の医療機関での勤務前に飲酒し、勤務できなくなっていたことが分かった。市は7日、複数回の無断欠勤などもあったとして医師を減給5分の1(6カ月)の懲戒処分とした。医師は7日付で依願退職したという。
市や関係者によると、2月25日、医師は岐阜市内の医療機関の控室で意識を失い床に倒れているのが見つかった。ウイスキーの空の小瓶(200ミリリットル)が近くにあり、勤務前に医療機関の駐車場で飲酒していたことを認めたという。
下呂市がこの医師や病院職員らに調査したところ、昨年11月以降に無断欠勤のほか、出退勤時間を守らないこともあったことが分かった。
市は「勤務中に飲酒したり、酔った状態で診療行為をしたりした事実はなかった」と説明している。
山内登市長は「公務員として考えられない行為がなされ、誠に申し訳ない。改めて各部局で信頼回復に全力で取り組む」とのコメントを出した。