医師の地域偏在を是正するため、厚生労働省は、医療機関ごとに必要とされる医師数を都道府県に把握してもらう方向で検討を始めた。都道府県がつくる医師確保計画への記載を義務づける。また、都道府県知事の権限を強め、開業医が多い地域では開業の条件を提示できようにする方向で調整している。
都道府県は、全国に約330ある二次医療圏ごとに確保が必要な医師数の目標を記載した医師確保計画をつくり、対策を進めてきた。ただ、同じ二次医療圏内でも医療機関ごとに医師の過不足に差があり、どの病院でどのくらいの医師が必要かは不透明だった。
このため、厚労省は医療機関…