スポーツの試合が終わった後、監督や選手が囲み取材を受ける光景を見ることがあります。
「相手の作戦が見事だった」
「明日が大事なので頑張ります」
ある程度決まったやりとりはあるのでしょうが、ちょっと踏み込んだ質問やそれに対するコメントは、ファンの心に残ります。
将棋でも終局直後に取材を受けることはよくあります。ただ、勝敗がつかず休憩後にもう一局指す千日手(せんにちて)の後は、水面下で対局者同士の駆け引きや人間ドラマがあります。
5月17、18日に行われた第83期名人戦第4局は、1日目の夕方に千日手が成立。翌日に指し直しとなりました。
勝負が一段落した印象がある千日手。イメージとして相撲の「水入り」が近いでしょうか。
いかにも藤井名人らしい
しかし、対局者の頭の中では…