Smiley face
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感想戦で笑顔を見せる永瀬拓矢九段(左)と藤井聡太名人=2025年5月18日午後11時34分、大分県宇佐市の宇佐神宮、北野新太撮影
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 スポーツの試合が終わった後、監督や選手が囲み取材を受ける光景を見ることがあります。

 「相手の作戦が見事だった」

 「明日が大事なので頑張ります」

 ある程度決まったやりとりはあるのでしょうが、ちょっと踏み込んだ質問やそれに対するコメントは、ファンの心に残ります。

 将棋でも終局直後に取材を受けることはよくあります。ただ、勝敗がつかず休憩後にもう一局指す千日手(せんにちて)の後は、水面下で対局者同士の駆け引きや人間ドラマがあります。

 5月17、18日に行われた第83期名人戦第4局は、1日目の夕方に千日手が成立。翌日に指し直しとなりました。

 勝負が一段落した印象がある千日手。イメージとして相撲の「水入り」が近いでしょうか。

いかにも藤井名人らしい

 しかし、対局者の頭の中では…

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