交通渋滞の解消などをめざして、国が千葉県の東京湾岸エリア(市川市―市原市)に高速道路「新湾岸道路」を建設する計画を進めている。具体的な完成時期は見通せないが、道路建設場所や工法などをまとめた概略計画の策定に向け、住民の理解を求めて動きだしている。
千葉市役所で1月30日にあったオープンハウス(説明会)の会場。市役所を訪れた市民らが続々と訪れ、職員に質問をしたり、パンフレットを手に取ったりしていた。近所の40代の夫婦は「千葉市中心部だと、東京方面に行くには、幕張まで出ないと高速道路に乗れない。そこまでの渋滞はひどいし、高速に乗っても週末はいつも混雑している」と新湾岸のPR映像を食い入るように見ていた。
第二湾岸は塩漬け状態
新湾岸の計画は、東京外郭環状道路(外環道)の高谷ジャンクション(JCT、市川市)付近を起点として、蘇我(千葉市)、市原の両インターチェンジ(IC)付近を結ぶ高速道路を新たに建設するというもの。
周辺は東関東自動車道(東関…