千葉県浦安市長選が9日告示され、無所属で現職の内田悦嗣氏(60)のほかに立候補の届け出がなく、無投票で内田氏の3選が決まった。市選挙管理委員会によると、無投票は1981年の市制施行以来初めて。
9日午後5時に立候補の届け出が締め切られ、3選が決まると、同5時15分過ぎに事務所に現れた内田氏は、支持者らに笑顔で喜びの報告をした。内田氏には、自民、立憲民主、国民民主、公明と、日本維新の会県総支部(千葉維新の会)、連合千葉が推薦を出していた。
内田氏は市職員、市議、県議を経て、2017年3月の市長選で前市議2人を破って初当選した。2期目の4年間で実施した主なものに、子ども医療費や学校給食費の無償化、障がい者などに対する災害時の支援体制の充実などがある。
内田氏は無投票当選について「ありがたい半面、私に対する批判も当然あると思う。市民の声を聞きながら市政運営をしていかないといけない」と決意を述べた。3期目は子育て支援や防災・防犯などに注力する考えを示し、具体的な施策として、0~2歳児の保育料無償化や救急医療体制の強化、宿泊税の導入などを挙げた。
東京ディズニーリゾート(TDR)を抱える同市は、市内の宿泊者に独自に課税する宿泊税の導入に向けて具体的な検討を進めている。
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