千葉黎明の中野大地監督(右)と智弁和歌山の中谷仁監督=2025年3月17日午前8時52分、阪神甲子園球場、芹沢みなほ撮影

 春夏通じて初の甲子園、第97回選抜高校野球大会に出場する千葉黎明は、21日の第3試合で智弁和歌山(和歌山)と対戦する。千葉黎明の中野大地監督と智弁和歌山の中谷仁監督に互いの印象や初戦への意気込みを聞いた。

 ――相手校の印象は

 中野 全国を代表する強豪校で、どの選手もスケールがある印象だ。長打力のある選手に、バッテリーの能力も高く、魅力的な選手が多い。

 中谷 守備がしっかりと堅く、良い野球をするチーム。投手の田代敬祐選手(3年)はなかなか簡単に崩せないだろう。他にも複数の投手が来ると想定している。そこに打者陣がどれだけ対応できるか。

 ――自チームの特徴と鍵となる選手は

 中野 個々の能力というよりは全員が束となって戦うのが特徴。バッテリーの力が勝敗を大きく左右すると思う。投手が複数いるので捕手の川村力斗選手(同)がしっかりゲームメイクしてくれたら形になると思う。

 中谷 投手陣の投球、バッテリーを中心とした守備が特徴だ。そこが注目ポイントでもある。

 ――理想の試合展開は

 中野 落ち着いて試合に入り、前半で大きく崩れることなく戦えるとよい。しぶとく戦いたい。

 中谷 何点勝負でもいいから勝ちたい。相手投手を初回から打ち崩すのは難しいと想定しているので、守りの中でチャンスをつかみ、たたみかけたい。中野監督も私も捕手出身なのでバッテリー中心に守る野球観がある。私もバッテリーが勝敗の70~80%を占めると思っている。

 ――初戦への意気込みを

 中野 初出場で選手たちもわくわくしていると思う。良い顔をして、躍動感、スピード感のあるプレーをしてくれたら楽しい試合になる。思いきってやりたい。

 中谷 チーム全員が勝ちに飢えている。甲子園で勝つんだという強い気持ちで初戦に向けて準備している。

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