9歳と7歳の男の子を育てているシングルマザーの「たーたん」さん(35)。
出かける時、カバンの中に入れて持ち歩くものがある。
知り合いのハンドメイド作家が作ってくれたペンケースに、コピックのカラーマーカー、マルマンのスケッチブック。
時間を見つけては、子育て中に気づいたことをイラストにして撮影し、インスタグラムに投稿するためだ。
描き始めたのは、長男を産んでしばらく経ったころ。
始めるにあたって、どうしてもコピックの24色セットが欲しかった。
経済的にそれほど余裕はなく、買うのは子ども用品ばかり。
久しぶりに自分のための買い物をするに当たって、夫にこう宣言した。
「1年でインスタのフォロワーを1万人にするからお願い」
約束通りに1年で達成し、これまでに投稿したイラストの数は700を超えている。
ある「音」を聞いて9年前を思い出した
次男を産んでまもなくして夫と離婚。
今は作業療法士として働きながら、子ども2人と一緒に徳島県内で暮らしている。
今年6月中旬、午前3時ごろに目が覚めてトイレに立った。
その時、ある「音」を聞いて、9年前のことを思い出した。
朝起きた時に忘れないよう…