照りつける日差しの下、傘を差して歩く人たち=2024年7月、東京都中央区、川村直子撮影

 半世紀後には東北・北海道以外では、熱中症予防のために屋外の部活動が制限されるかも――。国立環境研究所などのチームがそんな予測を公表した。大会や練習の日程変更、屋内施設の整備といった抜本的な対策が重要だと指摘している。

 チームは、湿度や温度などから算出する「暑さ指数」(WBGT)に着目。2010~21年の国内842地点のデータをもとに、将来のWGBTを予測するモデルをつくった。

 日本スポーツ協会が示している熱中症予防の指針に基づき、WBGTが28以上なら「激しい運動は中止」、31以上なら「運動は中止」にすると設定。北海道や東北、沖縄など日本を11のエリアに分けて、約半世紀後にあたる60~80年代の部活動の制限の状況を評価した。

 その結果、国際的な目標であ…

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