仙台市の業者が手がける卒業アルバムのデータが漏洩（ろうえい）した問題で、判明していた札幌市立の学校のほかにも、道内公立校のうち119校、計9729人分に漏洩の可能性があると北海道教育委員会が14日発表した。
いずれも2023年度につくられた卒業アルバムで、氏名と写真に漏洩の可能性があるという。内訳は高校27校（3726人分）、特別支援学校1校（41人分）、小中・義務教育学校91校（5962人分）。すべて「斎藤コロタイプ印刷」（仙台市）が請け負っていたとみられ、同社が道教委に伝えた。
道教委は、被害の可能性がある卒業生や保護者に対して事情説明などをするよう同社に求めた。
この問題は11日、同社が最大17万3千件分に漏洩の可能性があると明らかにしていた。工場のシステムがランサムウェアの攻撃を受けた。現時点で二次被害は確認されていないという。
これを受けて札幌市教育委員会は同日、市立の小中100校、計9486人分に漏洩の可能性があると発表していた。
