フランス南部モンペリエ近郊の町にあるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)の敷地内で24日、2台の車両などが放火される事件があり、現場に駆けつけた警察官1人が負傷した。ダルマナン内相は同日夜、容疑者の逮捕をX(旧ツイッター)で発表した。仏国内のユダヤ系を狙った犯行とみられ、検察当局がテロ事件として捜査している。
治安当局は200人の警察官を動員して容疑者を捜索。仏ニュース専門局BFMTVによると、容疑者は30代のアルジェリア国籍の男で、南仏ニームで治安当局に身柄を拘束されたという。
検察当局の発表によると、仏南部ラ・グランドモットで24日午前8時から8時半ごろにシナゴーグの敷地に駐車されていた車両2台が炎上した。このうち1台の車内にはガスボンベが置かれており、炎上後に爆発。通報を受けて駆けつけた警察官1人が爆風で負傷した。検察当局はテロによる殺人未遂などの疑いで捜査を始めた。シナゴーグ内にいた5人は無事だった。
アタル首相は同日午後に現場で記者団の取材に応じ、犯行について「反ユダヤ主義による行為だ」と指摘。容疑者とみられる人物が複数の車両とシナゴーグの入り口に火を付けたと明かした上で、「我々は絶対的な悲劇を免れた」と述べた。
仏紙パリジャンは、パレスチ…