南極大陸に生息するコウテイペンギンについて、特定の地域で過去15年間に撮影された衛星写真を英国の研究者グループが比較したところ、この期間に個体数が22%減少していたことがわかった。繁殖場所となる海氷が地球温暖化で減っていることが原因だという。
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研究論文は科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ:地球と環境」に掲載された。南極大陸でコウテイペンギンが集まって暮らす16のコロニーを人工衛星の写真で観察したところ、ペンギンの密集度に基づいて推定した個体数が2009年から24年の15年間で、22%減ったとしている。
論文は個体数減少の原因について、地球温暖化の影響で海氷が溶けたことだとしている。論文について伝えたAP通信の報道によると、海氷はコウテイペンギンの繁殖場所となるため、重要な存在だという。
今世紀末までに絶滅の危機も
AFP通信によると、温暖化…