宮崎県沖の日向灘で8日に起きたマグニチュード(M)7.0の地震について、政府の地震調査委員会は9日、臨時の会合を開いた。懸念される南海トラフ巨大地震の震源域には特段の変化はないとしつつ、日向灘周辺でM8級の巨大地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけた。
静岡県沖から九州沖に延びる南海トラフ沿いでは、大きな地震が繰り返し起きてきた。日向灘はその想定震源域の南西端にあたる。
地震学者らでつくる地震調査委は、今回の日向灘の地震による影響などについて検討した。終了後に記者会見した委員長の平田直・東京大名誉教授(地震学)は、南海トラフ地震想定震源域の地下の変化について「現時点ではプレートの動きが変わったようなデータは得られていない」と結果を説明した。
日向灘については、M7.0…