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新幹線の改札口に、南海トラフ地震臨時情報の発表を受けた減速運行のお知らせと列車の遅れ時間が表示された=2024年8月9日午前10時13分、東京都千代田区のJR東京駅
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 内閣府は7日、南海トラフ地震発生のおそれが高まったときに発表される「南海トラフ地震臨時情報」について、自治体や企業が取るべき対応を示したガイドラインを改訂し、公表した。昨年出された臨時情報の「巨大地震注意」については、鉄道の運行規制は原則求めず、イベントは「継続が望ましい」などと明記した。

 臨時情報は、地震の想定震源域内でマグニチュード(M)7.0以上の地震が起きたときなどに発表される「巨大地震注意」と、M8級の地震で発表される「巨大地震警戒」がある。昨年8月8日の宮崎県沖を震源とする最大震度6弱の地震を受け、巨大地震注意が初めて出された。

 現行のガイドラインでは、巨大地震注意に関する記述が少なく、当時はイベントの開催や鉄道の運行をめぐって混乱も生じた。これを受け、改訂後のガイドラインでは、自治体や企業は、社会経済活動を継続させるかどうかについて、地域や利用者らの安全確保とのバランスを考慮しながら「自ら判断する」ことが基本と位置づけた。

 そのうえで、巨大地震注意の…

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