Smiley face
5月8日、南米コロンビアのボゴタで闘牛などを禁止する法律の承認を求めるデモに参加する動物愛護活動家=ロイター
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 南米コロンビアの議会は28日、闘牛の禁止を盛り込んだ法案を可決した。成立すれば、3年以内にも禁止される見込みだ。コロンビアで闘牛は、音楽や小説などにも影響を与えてきた。しかし近年、社会の風当たりが強くなっていた。AFP通信などが伝えた。

 法案は93対2の賛成多数で可決された。成立にはペトロ大統領の承認が必要だが、かねてペトロ氏は闘牛に反対しており、承認する見通しだ。ペトロ氏はX(旧ツイッター)に「死は見せ物ではない」などと投稿し、可決を歓迎した。

 闘牛はスペインやポルトガルのあるイベリア半島発祥とされ、南米でも人気を博してきた。かつては複数のテレビが中継するなど国民的なイベントだったが、近年は動物福祉の観点から禁止する国が増えている。ブラジルやチリなどはすでに禁止している。一方、スペインやメキシコなどでは続いている。

闘牛士「闘牛はコロンビア人のアイデンティティー」

 コロンビアで闘牛を開催して…

共有