ワン・フクオカ・ビルディングへの出店が決まった「SPIRAL GARDEN」のイメージ=西日本鉄道提供

 東京・南青山の複合文化施設を拠点に、多彩なアート事業を展開する「SPIRAL(スパイラル)」が、福岡市・天神で来年春開業するワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)に出店することが決まった。ビルの事業主である西日本鉄道が誘致し、21日に発表した。

 スパイラルは下着メーカーのワコールが「文化の事業化」をめざして1985年に開業。建築家の槇文彦氏が設計した青山通り沿いのビルを拠点に、運営会社のワコールアートセンターが、企画展やイベントなど様々な事業を展開している。

 福岡では、ワンビルの3階にギャラリーやアート雑貨のショップ、カフェを併設した約320平方メートルの店舗「SPIRAL GARDEN」を開く。

 西鉄の林田浩一社長と記者会見に臨んだワコールアートセンターの鈴木淳社長によると、スパイラルの常設的な店舗を東京以外で開くのは初めて。東京で続けてきた、誰でも作品を応募できるアートフェスティバルをワンビルを拠点に福岡でも開催し、新たなアーティスト発掘の場に育てたいという。

 ワンビルは地上19階、地下…

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