舁(か)き棒を洗い清める男衆=2025年6月1日午前8時30分、福岡市博多区、小宮路勝撮影

 博多の夏の風物詩、博多祇園山笠(7月1~15日)に先立って6月1日、福岡市博多区の櫛田神社浜宮で、山笠を担ぐための舁(か)き棒(長さ約7.2メートル、重さ約80キロ)を海水で清める神事「棒洗い」が行われた。

 棒洗いは、櫛田神社で1年間保管した舁き棒のほこりを洗い流すとともに、祭りの安心・安全を祈願する神事。1年ぶりに山笠の正装「当番法被」に袖を通した八番山笠・上川端通の男衆約20人が、息を合わせて真剣な面持ちで、舁き棒6本を丹念に清めた。

 責任者の長崎正洋総務(61)は「今日は山笠に携わる者にとって正月のような日。舁き棒を清め、身も心も引き締まる思いだ。安全に最大限配慮して、山笠行事を進めていく」と意気込んだ。

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