軍事衝突を続けていたインドとパキスタンが10日に停戦を発表した。互いの軍事拠点を標的にし、民間人の犠牲者も増えるなかで合意に至った。だが、独立から80年近く対立してきた両国の不信感は根強く、和平への道のりは険しい。
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パキスタンのシャリフ首相は停戦合意後の国民向け演説で、「インドによる侵略」を非難した上で、「我が軍は歴史に刻まれる方法で敵の銃撃を沈黙させた」と訴えた。
パキスタンにとって、因縁の相手との衝突で敗戦は許されない。軍は、インド軍が使用する仏製ラファール戦闘機を撃墜し、相手の軍拠点に打撃を与えたなどと何度も主張し、「勝利」を誇った。
軍事衝突の拡大で停止していた航空便の運航も再開し、パキスタン国内では兵士や住民が笑顔で喜ぶ姿が報じられた。
なお残る再発の火種
ただ、首都イスラマバードに…