@マンダレー
旅にトラブルはつきもの。だが、3月にミャンマー中部の都市マンダレーに出張した時は実に困った。取材を終えて現地の運転手とホテルへ戻る途中、車のバッテリーが故障して動かなくなってしまった。
ひとまず修理を依頼する対応をお願いしたが、時刻は午後7時ですでに辺りは暗い。2021年のクーデターで国軍統治が続くミャンマーでは治安が悪化し、市民が夜間の取り締まりや犯罪を避けるため、日没後は人出が激減する。独立系メディアでは、特に国軍が徴兵制の導入を発表した2月以降、マンダレーで国軍が若い男性を相次ぎ連行していると報じられた。複数の市民に取材すると、「午後8時までには帰宅する」と口をそろえた。
ホテルまでは10キロ近くあ…