札幌市は2日、触ると皮膚がただれる危険な植物「ジャイアント・ホグウィード(バイカルハナウド)」とみられる植物が、サイクリングロード「白石こころーど」(白石区東札幌1条6丁目)付近に生育しているのを確認したと発表した。大小あわせて40株近くを除去したという。
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市環境局によると、市民から1日に「北海道大学構内で確認された毒性の疑いのある植物に類似した植物がある」と市土木センターに相談があった。2日に市環境局と北大が現地で「酷似している」と確認し、除去した。
除去した植物は草丈1.5メートル~2.5メートルが5、6株と、同20センチ~30センチが20~30株ほどあったという。
市は、発見現場の前後500メートルをはじめ、周辺の川付近を含む計2キロを点検。ほかに同種の植物は確認されなかったという。
市は、「似た植物を見つけた場合は絶対に触らずに、写真を環境局まで送って欲しい」と呼びかけている。メールアドレスは([email protected])。
バイカルハナウドは、西アジア原産のセリ科の植物で、環境省の指定する「特定外来生物」には含まれていない。葉や茎から出る液体が皮膚に付いた状態で紫外線に当たると、激しい炎症などを起こす恐れがあるという。
北大は6月25日に構内での自生を確認したと発表。環境省はその際、国内での目撃報告は「初めて」としていた。