卵を背負ったコオイムシのオス(左下)とメス=長崎大の大庭伸也准教授撮影

 卵をたくさん世話するオスが、昆虫の世界でメスにもてる――。こんな研究結果を広島修道大、長崎大、信州大の研究グループがまとめ、4月下旬に国際科学誌に発表した。

 研究対象となったのは水生昆虫「コオイムシ」(子負虫)。カメムシの仲間で体長は2センチほど。水田やため池などにいる。春~夏の繁殖期にメスがオスの背中に卵を産みつけることからコオイムシの名がついたという。

「イクメン」に迫る危険も

 卵が孵化(ふか)するまでは…

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