大阪府は7月29日、女性の卵子量の目安を測る「AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査」や、凍結した卵子での体外受精といった「生殖補助医療」などの費用助成を始めると発表した。原則、将来の妊娠・出産に向けて正しい知識を伝えるオンライン講座を受けることが条件となっている。
助成事業は、妊娠・出産前の男女に自身の健康について理解を深めてもらう「プレコンセプションケア」の一環。助成対象は主に府内在住の18~39歳の女性。
講座の受講後、AMH検査の費用について最大1万円の補助を受けられる。検査で基準値以下だった場合と、受講していなくても医療機関で早発卵巣不全と診断された場合は、卵子凍結に最大20万円(原則)などが助成される。
さらに生殖補助医療を受ける場合、42歳までの女性を対象に1回当たり原則25万円まで助成を受けられる。
講座は無料で定員は各回200人。初回は8月27日で、9月から来年2月まで毎月2回開く。女性特有の疾患や卵子凍結のメリット・デメリットについて学べる。申し込みは府の行政オンラインシステムから。