広島に落とされた原爆の残り火が、愛知県豊橋市の桜丘高校で「平和の火」として、ともされ続けている。戦後80年の今年、同校の教諭と生徒が、同じように「平和の火」をともす全国18団体を巡る旅に出る。出発は29日。教諭と生徒らが作成した「平和宣言」への署名を募り、団体間のつながりを強めたい考えだ。
「平和の火」は、1945年9月、福岡県星野村(現・八女市)の故山本達雄さんが、広島市で書店を営んでいた叔父の遺骨の代わりに持ち帰った原爆の残り火だ。山本さんの自宅で23年間ともし続けられた火は、68年8月6日から村に引き継がれ、全国18カ所に分火された。
桜丘高校には89年、文化祭の企画をきっかけに分火された。当時の生徒や保護者、教員らによる100円募金で、校内に「平和の塔」を建立し、火をともし続けている。
「平和の火」の今、確認するために
今回の企画「18・LINE…