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写真・図版
原爆ドーム=広島市中区、上田潤撮影

 広島、長崎への原爆投下から80年経っても、「原爆の使用が正当だったか」という点について米国の世論は割れ続けている。ただ、年齢によってとらえ方に差があり、若い世代ほど「正当でなかった」と考える傾向にある。

 米調査機関ピュー・リサーチ・センターが7月末、原爆使用についての米国の成人を対象とした調査結果を発表した。それによると、「正当でなかった」は31%、「正当だった」は33%、「わからない」が33%だった。

 年齢別にみると、65歳以上では「正当だった」が48%で、「正当でなかった」の20%を大きく上回った。しかし、年齢が下がるほど「正当だった」と答える割合は低く、18~29歳では「正当だった」が27%、「正当でなかった」が44%だった。また、男性より女性、共和党支持者より民主党支持者が「正当でなかった」と答える割合が高かった。

 同センターが2015年に実施した同様の調査では、56%が「原爆使用は正当だった」と答え、「正当でなかった」は34%だった。ただ、この時の調査では「わからない」の選択肢を設けていなかったので、単純比較は難しい。

 今回の調査では、核兵器の開…

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