九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の構内でドローンの可能性があるとされる三つの光が目撃された問題で、九電は3日、緊急時には動画などを撮影できるよう運用を変更したと明らかにした。投光器や暗視スコープによる監視機能も拡充するという。
玄海原発では7月26日午後9~11時ごろにかけて、警備員や県警の警備部隊が光を目撃。九電は、音や光などからドローンの可能性があるとしているが、光の正体は分かっていない。私物のスマホなどは事務所に置き、外で持ち歩かないこととしており、今回、映像などの記録はないという。
事務所には社員が使えるカメラもあるが、施設点検の記録など特定の目的以外の撮影はできない運用だった。九電の各原発で緊急の事態が起きた場合は、警備会社が九電と協議したうえで、私物のスマホや事務所のカメラを持ち出して動画・静止画を撮影できるように改めた。
3日、町議会原子力対策特別委員会に、九電の林田道生・原子力発電本部長らが出向いて説明したという。