原子力規制委員会は29日、来年で運転開始40年となる関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転期間を60年まで延長する申請を認可しました。これで、申請された全8基が認可されました。来年6月には新制度が本格施行し、60年を超えた運転が可能になります。老朽原発を使い続けることに問題はないのか。明治大の勝田忠広教授(原子力政策)に聞きました。
運転期間の原則40年ルールは、古い原発を廃炉に誘導する意味があった。廃炉が進むなかで、特定の地域に事故のリスクを負わせる原子力の問題点などを考え、どういう社会をめざすのか、議論を深めるべきだったが、それがないまま、ずるずると運転延長が進んでしまった。
世界では、新たな材料劣化や…