取材に応じる世耕弘成・衆院議員=2024年11月11日午前10時47分、国会内、小宮健撮影

 自民党の派閥の裏金事件をめぐり離党した前参院幹事長、世耕弘成衆院議員は29日、参院予算委員会で議決された自らの参考人招致について、「衆院の自民会派と相談の上、判断する」とのコメントを出した。参考人招致は全会一致で決まったが、世耕氏が出席するかは任意となっている。

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 世耕氏は議決について「重く受け止めたい」とする一方、「事前の打診がなく、現時点でなお参院側から具体的な説明がない。まずはよく説明を受けたい」とした。

 当初予算案の採決にあたり、野党は下村博文・元文部科学相ら安倍派元幹部4人の参考人招致を要求。自民側は28日に4人のうち世耕氏の参考人招致を提案し、野党が受け入れた。世耕氏が出席に応じるか否かは、衆院側の参考人招致要求にも影響する可能性がある。

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