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参院政倫審で弁明する自民党の山崎正昭氏=2025年4月18日午後0時40分、岩下毅撮影

 自民党安倍派の裏金問題をめぐり、参院政治倫理審査会(政倫審)は4日、弁明した現職議員29人に政治的・道義的責任があったことを全会一致で認めた。安倍派元幹部で衆院にくら替えした世耕弘成・前参院幹事長は、現職の参院議員ではないため対象に含まれなかった。一方、行為規範の順守などの勧告は、自民が反対したため見送られた。

 政倫審は近く議決内容を踏まえた報告書をまとめ、関口昌一参院議長に提出する。佐藤正久・与党筆頭幹事(自民)は記者団に「猛省すべき案件。再発防止にこれまで以上に汗をかく必要がある」と述べた。一方、野党や公明党が求めた勧告を見送った理由については、対象議員が裏金作りを主導する立場になかったことなどを挙げた。

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