衆院選と同日の27日投開票の参院補選が10日告示された岩手県で、自民党が衆院選に向け、「動けぬ事態」に陥っている。選挙期間が衆院選より5日長い参院補選に候補者を擁立しなかったためだ。衆院解散から投開票までわずか18日間の短期決戦となる中、自民関係者から「5日間活動ができないのは相当厳しい」との声がもれる。
参院補選は、勤務実態のない公設秘書の給与を国からだましとったとして、東京地検特捜部に詐欺罪で在宅起訴された広瀬めぐみ前参院議員=自民党離党=の辞職に伴うもの。自民党県連は「けじめをつける」として、候補者の擁立を見送った。
このため、公職選挙法上、参院補選が告示した10日から、衆院選が公示する前日の14日までの5日間は、自民関係者の活動が「選挙運動」とみなされると法律違反になる可能性がある。
選対資料にできないことを列記
10月上旬に開かれたある選…