参院選中、ネット上では何が起きていたのか。
「外国人政策」後半に投稿増
朝日新聞はSNS分析ツール「Social Insight」を使い、6月17日~7月17日のX(旧ツイッター)で「選挙」「参院」「政治」「政策」のどれかを含む投稿を集めた。リポスト(再投稿)されたものを除き、政策や関連した九つのテーマを含むのべ約43万件の投稿を分析。期間中の投稿は「外国人政策」「対トランプ」「教育・子ども」「コメ」「物価高対策」「安全保障」「政治とカネ」「地方創生」「選択的夫婦別姓」の順に多かった。
6月17日時点では「対トランプ」や「コメ」が目立ったが、後半になるにつれて減っていき、「外国人政策」の投稿が増えた。
YouTubeで参政党が際立った要因は
立命館大の谷原つかさ准教授(社会情報学)が6月15日~7月19日の各党のユーチューブチャンネルの登録者数の推移を調べると、参政党の急伸が際立っていた。「公示直前に国会議員が5人に増えて政党要件を満たし、テレビなどに出られるようになったことも影響した」とみる。
- YouTube巧者だった参政党 「勝ち組」に有利なアルゴリズム
政策の解説動画や対談動画などが並ぶ参政党のチャンネルの「見やすさ」も指摘。数年前からネット上で活発に活動していたことに加え、動画広告の効果もみられたという。ただ、「登録者数は『原因』であると同時に『結果』」と谷原さん。「外国人をめぐる政策や減税など、訴えた内容が有権者の心理を刺激した面も強いのだろう」と話した。