自民党の参院選総括委員会で発言する委員長の森山裕幹事長(右から5人目)=2025年7月31日午前9時30分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

 自民党は4日、参院選の大敗を検証する「総括委員会」を党本部で開いた。落選した候補者らが出席し、政策の打ちだし不足への指摘や、石破茂首相(党総裁)の責任論が相次いだ。総括委は、外部の有識者らからも意見を聴き、8月中にも報告書をとりまとめる。

 この日は、森山裕幹事長らが選挙区、比例区それぞれの落選者計約20人に敗因を聴いた。出席者によると、発信力不足のほか、支持基盤の保守層の票が流れたとの指摘が出たという。また、宮城選挙区で落選した石川光次郎氏は記者団に、「政治とカネ」の問題に触れて「多くの国民がまだ納得していない」と語った。

 さらには、「組織としてのけじめをつけるべきだ」として、首相の引責辞任を求める声も噴出した。比例区で落選した和田正宗氏は「根本的に党の出直しをしないと、次の選挙も同じ結果になる」との危機感を執行部に伝えたと明かした。

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