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選挙

 石破茂政権で初めての参院選が3日、公示される。定数248のうち改選の124議席と、東京選挙区の補欠選挙(欠員1)を合わせて125議席が争われる。発足から9カ月の石破政権を評価する機会で、物価高対策や消費減税の是非などを中心に論戦が展開される見通し。投開票は20日。

 朝日新聞の集計では、選挙区(改選数74)に約350人、比例区(同50)に約170人が立候補を予定している。

 石破首相は、非改選と合わせて「与党で過半数」を獲得議席目標に掲げる。自公の非改選は75議席で、改選66議席から16減らしても50議席を確保すれば参院全体の過半数(125議席)を確保できる。

 昨秋の衆院選で少数与党に転じ、参院選の結果しだいでは政権運営の基盤は大きく揺らぐ。「中間評価」とも言われる参院選だが、与野党双方には「今回は政権選択選挙と同じ意義をもつ」といった見方もある。

 立憲民主党の野田佳彦代表は「与党の改選過半数割れ」を訴え、与党の獲得議席を62以下とする目標を掲げる。政権批判票の分散を防ぐため、勝敗を左右する全国32の「1人区」をめぐり、立憲は日本維新の会と2選挙区で、国民民主党とは1選挙区で擁立取り下げの調整を行った。共産党は2選挙区で擁立を取り下げた。

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