親子で参院選の投票に行ってもらおうと、北上市がユニークな選挙啓発を始めた。市内2カ所の期日前投票所で設けられた投票箱は参院選用と小学生向けの給食の「おかず模擬選挙」。実際に最多得票のおかずは、後日市内の小学校給食で出されるという。
市選挙管理委員会と明るい市選挙推進協議会が企画した「親子で投票所にいこう!キャンペーン」。4~19日に開設する市本庁舎と江釣子ショッピングセンター・パルの期日前投票所に、小学生用の模擬投票箱も置かれた。
親子で来場した小学生に係員から「投票用紙」が渡され、からあげ、さばの味噌煮、エビフライから、好きなおかずを投票してもらう。結果は市選管のホームページに掲載する。
「家族で選挙を話題にしてほしい。そのきっかけになれば」と、市内の小学生全員にチラシを配布。総務省の調査によると、子どものころに親の投票に付いていった経験者と、いかなかった人を比べた場合、経験者の投票率が20ポイント以上高かったという。
市選管の担当者は「模擬投票に興味をもった子どもに誘われて、選挙にいく親もいると思う。将来を含めて投票率アップにつなげたい」と話した。